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テレビを売った。正確には、テレビは売ったのではなく実家に引き取ってもらった。代わりに買ったのがAnker Nebula Capsule 3というモバイルプロジェクターだ。3ヶ月経過したので正直に感想を書く。
先に言っておくと「テレビを捨てる生活」は万人向けではない。でも特定の条件が揃う人には、想像以上に快適な選択肢だと思っている。
なぜテレビをやめようと思ったか
きっかけはシンプルで、引越しだった。一人暮らしの1Kから1LDKに引っ越すにあたって、持ち物を全部見直した。テレビ(40インチ)は場所を取るし、「実際どれだけ使っているか」と考えると、地上波はほとんど見ていなかった。
動画コンテンツのほぼ全てがNetflixとAmazon Primeになっていた。それならテレビじゃなくてもいいんじゃないか。でも大きい画面での映画体験は手放したくない。そこでプロジェクターという選択肢が出てきた。
Nebula Capsule 3を選んだ理由
プロジェクターを調べると価格帯は幅広い。3万円台のお手軽品から、20〜30万円のシアター向けまで。最終的にNebula Capsule 3(定価59,900円)にした理由を整理する。
Android TV 11搭載で、単体でNetflixやYouTubeが動く。追加でデバイスを接続する必要がなく、プロジェクター本体だけでコンテンツを楽しめる。これが一番大きかった理由だ。
次にモバイル対応。バッテリー内蔵で外でも使える。自分の場合はほぼ室内で使っているが、友人の家に持っていったり旅行先で使えたりする拡張性は魅力だった。
本体サイズが缶ジュース程度という小ささも、部屋をすっきりさせたいという目的と合っていた。使わないときはシェルフの上に置くだけで済む。
実際の映像品質
Nebula Capsule 3は1080p FHD、輝度300ANSIルーメンの仕様だ。この数字だけでは良いか悪いか分かりにくいので、実体験で書く。
壁に映した場合、壁の色や質感が映像に影響する。白い壁でも完全な白でないとコントラストが落ちる。僕はスクリーンシート(約3,000円のロールタイプ)を壁に貼って対応した。これで映像の見え方がかなり改善された。
100インチ相当の画面サイズで投影できる。ソファから2.8メートルほど離れた位置に置いている。100インチは横幅約221cm。1LDKの壁の広さがあれば余裕で実現できるサイズ感だ。
映像のクオリティは「映画を楽しむのに十分」だと思う。Netflix 4Kコンテンツをフルに活かせるほどのシャープさではないが、ドラマや映画を観るには何の不満もない。むしろ100インチの没入感は40インチのテレビとは全然違う。暗くした部屋でNetflixの映画を観るのが週末の楽しみになった。
昼間の見え方について正直に書く
ここが一番気になるポイントだと思う。
結論から言うと、昼間(日中の明るい部屋)での映像はかなり厳しい。300ANSIルーメンという輝度は、日差しが入る昼間の部屋では明らかに映像が見にくくなる。
遮光カーテンを閉めれば昼間でも問題なく見られる。ただし完全に暗くしないと映像の色合いがくすむ感覚がある。夕方以降、室内照明を落とした状態が最も映像が綺麗に見える。
日中に普通に明るい部屋でテレビ感覚で見たいという人には正直おすすめしない。プロジェクターはある程度「暗くして見る」という前提が必要になる。この点がテレビとの大きな違いで、最初は慣れが必要だった。
音質について
Nebula Capsule 3の内蔵スピーカーは12Wで、Dolby Digital対応と書いてある。プロジェクターの内蔵スピーカーとしては良い方だと思うが、映画を楽しむには正直物足りない。
2ヶ月目にSonyのワイヤレスサウンドバー(HT-X8500)をHDMIで接続した。これで大幅に改善した。映画の効果音や音楽の迫力が全然違う。「100インチの映像+サウンドバーの音」という組み合わせで、映画体験としては今の部屋環境で最良になっていると思う。
音質を重視する人は最初からスピーカーの予算も含めて計画する方がいい。プロジェクターの内蔵スピーカーだけで映画を楽しもうとすると、映像の迫力に音が追いつかない感覚がある。
3ヶ月使って変わった生活
「テレビを手放して後悔しないか」が最大の不安だったが、今のところ後悔はない。むしろいくつかの良い変化があった。
地上波を見なくなったことで、ダラダラとテレビを付けたまま過ごす時間がなくなった。何かを見るときは「これを見よう」と意識して起動するので、見たいものだけ見る習慣になった。コンテンツの消費が受動的から能動的に変わった感覚がある。
映画を観る頻度が増えた。以前はテレビの前に座るのが面倒で、PCやスマホで小さい画面で映画を観ていた。プロジェクターは「セットアップして映画を観る体験」になるので、意識的に映画時間を作るようになった。週に2〜3本は観るようになった。
デメリットもまとめておく
使い続けて気になる点を正直に書く。
スポーツ観戦に向いていない。地上波でスポーツを見たいときに困る。今はDAZNやABEMAをスマホで見てしまっている。プロジェクターからDAZNを見ることも技術的には可能だが、明るい環境で観るスポーツ中継はやはり映像が見づらい。
起動・設定の手間がある。テレビはリモコン1ボタンで即座についたが、プロジェクターはある程度の準備(焦点距離の調整、暗くする等)が必要になることがある。「ちょっとだけニュースを確認」という使い方はしにくい。
本体の熱と冷却ファン音。長時間使用するとそれなりに本体が温まり、冷却ファンの音が気になることがある。静かな夜中の映画鑑賞ではファン音が聞こえることがある。
こんな人に向いている
3ヶ月の経験を踏まえて、プロジェクター生活が向いていると思う人の条件を整理する。
NetflixやAmazon Primeなどの動画サービスが主な視聴コンテンツで、地上波テレビをほぼ見ていない人。映画を大画面で楽しみたいが、大型テレビを置くスペースや費用がない人。部屋をすっきりさせたい・ミニマルに使いたい人。
逆に、地上波を毎日見る人、明るい部屋でテレビ感覚で使いたい人、スポーツや情報番組をリアルタイムで見る習慣がある人には、正直テレビの方が使いやすいと思う。
生活スタイルが合うかどうかが全てで、「プロジェクターがテレビより優れている」わけじゃない。でも合う人には想像以上に良い選択肢だ。
